前回の日記(http://napuuukin1236.diarynote.jp/201403202343513107/)の続きになります。なので、これを読む方は前の日記を読んでくれると嬉しいです。

 「無限への突入型」ババ抜きデッキを考える前に、「世界棘のワーム型」の解説を詳しくやっていきます。まずババ抜きデッキって言ってピンと来る人の方が少ないでしょうし、手間はかかっても手順を踏んでいきましょう。

 世界棘のワーム型は基本的に緑t青のランプデッキになります。各種マナクリや他のマナ加速を使ってマナを伸ばし、「獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts」、もしくは他のドローソースを使って「鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes」や、スフィンクスの能力起動の為の種を引っ張ってくる。また、スフィンクスの「土地でない同名の2枚のカードを捨てる」というコストの関係で、「地勢/Lay of the Land」や「旅行者の護符/Traveler’s Amulet」を入れてその分土地を限界まで絞る構成になっています。また、なるべく4枚積みのカードを増やして同じカードを引く確率を上げているのも特徴です。

 このデッキの素晴らしいところは、基本的に「世界棘のワーム/Worldspine Wurm」は手札とライブラリーを行き来するだけなのですが、地がランプデッキなので素出しすることが可能なところです(ガラクの小マイナスでもOKですが)。ネタにされがちな世界棘ですが、出てしまえば15/15トランプルが弱いはずもなく、そのまま殴り倒すことすら容易です。そしてコンボに関してですが、スフィンクスが場に出てしまえば、いつでも能力が起動できるので6マナが出る時点でコンボがスタートできます。仮に途中でババ抜きが途切れて除去されても、2枚目のスフィンクスを引き込んでいれば次のターンからババ抜き再開できるので除去に対してもある程度の耐性があります。

 ここまでだと、弱点なんてなさそうに思えますがそんなことがある訳もなく。早い段階でスフィンクスを出すことができても同名のカードが2枚手札になければコンボスタートはできません。また仮に2枚同名のカードを手札に握っていたとしても、途切れることもでてくるでしょう。ランプ系のデッキの弱点である、「マナはあるが使い道がない」の弱点がモロに出るわけです。6マナ5/6飛行は強力ですが、コンボパーツであるため迂闊に出すわけにもいきません。なので、「マナもあるしスフィンクスもあるが場に出せない」なんて状況が往々にしてありえます。また、ババ抜きを完走していざ「ロッテスのトロール/Lotleth Troll」を出そうとした時にカウンターや再生が不能な除去(追放や生贄を含む)があれば1発アウトな訳です。その場合自分がピンチです。なんせライブラリーが片手で数えられる枚数しか残ってない訳ですから。まぁ、ここらへんはコンボデッキの宿命と言ってしまえば、それまでではありますが。


 さて、ここまでは序章です。ここから「無限への突入型」を考えていきます。まずは、無限への突入を使うことのメリット・デメリットを考えていきましょう。

メリット
 ・確定でライブラリーを引ききれる
 ・除去に対して強い
 ・4枚積みを意識しなくても良い
 ・素直に土地を積める

デメリット
 ・ただただ重い
 ・重いくせに最悪の場合、肉壁として扱うことができず、腐る
 ・突入する前はスフィンクスと世界棘が完全に腐る
 ・別にスフィンクス使ってババ抜きする必要がない

 ……あれ? メリットに対してデメリットが重すぎる上に、別にロットロで無限パワーにする必要なくない? 無限パワーにしなくても適当な生物に「正当な権威/Righteous Authority」でもつければワンパンになるわけだし。……あれ?

 次回からは、「世界棘のワーム型」を組んでいきます。

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