前回の日記(http://napuuukin1236.diarynote.jp/201511171748261633/)ではレシピと雑な感想しか書かなかったので、今回はしっかりと解説をしていきたいと思います。EDHに詳しい方ならこんなレシピの解説なんて不要だとは思いますが、EDH初心者の方が万が一見てくださった場合を考えてやっていきます。
まずこのデッキはビート型とコンボ型で分類した場合、完全なるコンボ型です。通常構築と違いEDHの場合は、コンボが複数搭載されていることが多いです。何故なら通常構築と違いハイランダー制ですので、コンボパーツを破壊されてしまった場合に替えがきかないというのと、特定のコンボパーツが引けないということもあるので、複数のコンボを搭載して柔軟に対応できるようにしているのです。
ですがこのデッキは「研究室の偏執狂/Laboratory Maniac」を用いたコンボに特化しています(一応「火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind」を用いた無限ダメージも可能ではありますが)。そのコンボ内容ですが
①「変容する炎、アルジュン」+「アルハマレットの書庫/Alhammarret’s Archive」or「思考の反射/Thought Reflection」+「研究室の偏執狂」
②「潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant」の一枚コンボ
③「エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor」+「未来予知/Future Sight」+「師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top」の通称「未来独楽」
というものになります。基本的にはサーチのしやすさの関係上①番のコンボがメインで他2つは積極的には狙いに行かないサブプランとしての運用になります。
①番のコンボですが、「アルハマレットの書庫」か「思考の反射」があると、「変容する炎、アルジュン」の誘発でドローする枚数も倍になりますのでスペルを唱える度にドローが爆発的に増えていきます。それを利用してライブラリーを全てドローしきるコンボとなっています。「研究室の偏執狂」はドローの最中に見つけるので実質「アルハマレットの書庫」or「思考の反射」との一枚コンボとなっています。その為デッキ内には「Transmute Artifact」や「加工/Fabricate」のようなアーティファクトサーチを採用している訳です。
このコンボの利点と弱点を書いていきたいと思います。まず利点ですが
①コンボの必要枚数が少ない
これは大きな利点ですね。EDHで青絡みのデッキでよく採用されている「玄武岩のモノリス/Basalt Monolith」+「ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth」+「ゴブリンの大砲/Goblin Cannon」が3枚コンボなのを考えると、実質1枚コンボというのは非常に強みです。
②ジェネラルの能力で必要なカードを探しにいける
ジェネラルの能力が非常にコンボと相性が良いです。ライブラリーをガンガン彫り進めることができるのでコンボパーツを非常にアクティブに探すことができます。
③サーチしやすい
青がアーティファクトと非常に相性が良い色なので、サーチしやすいのがいいです。ハイランダーという性質上、特定のカードが欲しい場合にサーチという手段をとることが多いEDHというフォーマットにとって非常に大きな利点です。
次に弱点ですが
①重い
「アルハマレットの書庫」が5マナ、「思考の反射」が青トリプルシンボルの7マナ、「変容する炎、アルジュン」が6マナと非常に重いです。そこに「研究室の偏執狂」まで加わるのですからそれなりにボリュームのあるコンボです。
②脆い
コンボパーツがアーティファクトとクリーチャー、しかも片方のクリーチャーに関しては破壊されるタイミングによってはそのまま死に直結するのでかなり対処されやすいコンボといえるでしょう。青はカウンターの色ですのでそれだけでそれなりに脆弱さを補えるといえばそうですが。
③完走できるか分からない
ライブラリーを引ききる前に「研究室の偏執狂」をキャストする為のマナが尽きてしまったらそこでチャレンジストップになるので結構シビアだったりします。
さて利点に関しては解説する必要がないので、どうやって弱点をフォローしていくかというのを見ていきます。実はこの弱点の解決法ですが全て同じです。「0マナのスペルをたくさん積む(もしくは1マナスペル)」です。
まず③が一番分かりやすいですね。「研究室の偏執狂」用の3マナを使わない様に、0マナのスペルや1マナスペルを連打してマナを温存するというものです。②マナに関してもほぼほぼ同じです。除去に対してのレスポンスで0マナスペルや軽量スペルを連打し、ライブラリーを引ききってしまうかカウンターを探すかの作業をする為です。①も同じです。コンボパーツが重いのでそれ以外のスペルを軽くすることでスムーズにコンボに入れるようにしています。
あとこのコンボで一番怖いのが「研究室の偏執狂」をキャストする前にライブラリーを引ききってしまうことです。このコンボは終盤一回のスペルキャストにつき30ドローや40ドローが当たり前になってくるのでライブラリーがそこそこ残っていても引ききってしまう可能性があるのです。しかも「変容する炎、アルジュン」の能力がキャストに対しての誘発能力なので「研究室の偏執狂」のキャストに対応した誘発でライブラリーを引ききってしまうということもなくはないのです。
そのような事態を起こさない為になるべくコンボ始動後早いタイミングで「研究室の偏執狂」をキャストしたいのです。その為の申し訳程度のサーチとして「ヴィダルケンの霊気魔道士」を採用しています。「帝国の徴募兵/Imperial Recruiter」という選択肢もあるのですが、こちらの方が重いのと「帝国の徴募兵」の場合はキャストする必要があるのでこのカードと「研究室の偏執狂」用の2回分猶予を残す必要があるのでそれを考慮して「ヴィダルケンの霊気魔道士」のみの採用となっています。ただ「帝国の徴募兵」の場合は「エーテリウムの彫刻家」をサーチできるので未来独楽コンボを少し決めやすくなるのは利点の一つです。ですので枠があれば両方採用したいのが本音ですね。
それ以外で気をつけなければいけない点としてはコンボが始まると特定の手札をキープしておくことができないところです。キャスト毎に手札が全て入れ替わる関係上、カウンター合戦に対して不利に働く場合があります。なので必死にカウンターを探す必要が出てきます。そう言った意味でもマナを温存しつつライブラリーを掘りにいける軽量インスタントは非常に重要なパーツになってきます。
ということで今回はコンボについての解説をしました。次回は細かいカードの選択についての解説をしていきたいと思います。
まずこのデッキはビート型とコンボ型で分類した場合、完全なるコンボ型です。通常構築と違いEDHの場合は、コンボが複数搭載されていることが多いです。何故なら通常構築と違いハイランダー制ですので、コンボパーツを破壊されてしまった場合に替えがきかないというのと、特定のコンボパーツが引けないということもあるので、複数のコンボを搭載して柔軟に対応できるようにしているのです。
ですがこのデッキは「研究室の偏執狂/Laboratory Maniac」を用いたコンボに特化しています(一応「火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind」を用いた無限ダメージも可能ではありますが)。そのコンボ内容ですが
①「変容する炎、アルジュン」+「アルハマレットの書庫/Alhammarret’s Archive」or「思考の反射/Thought Reflection」+「研究室の偏執狂」
②「潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant」の一枚コンボ
③「エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor」+「未来予知/Future Sight」+「師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top」の通称「未来独楽」
というものになります。基本的にはサーチのしやすさの関係上①番のコンボがメインで他2つは積極的には狙いに行かないサブプランとしての運用になります。
①番のコンボですが、「アルハマレットの書庫」か「思考の反射」があると、「変容する炎、アルジュン」の誘発でドローする枚数も倍になりますのでスペルを唱える度にドローが爆発的に増えていきます。それを利用してライブラリーを全てドローしきるコンボとなっています。「研究室の偏執狂」はドローの最中に見つけるので実質「アルハマレットの書庫」or「思考の反射」との一枚コンボとなっています。その為デッキ内には「Transmute Artifact」や「加工/Fabricate」のようなアーティファクトサーチを採用している訳です。
このコンボの利点と弱点を書いていきたいと思います。まず利点ですが
①コンボの必要枚数が少ない
これは大きな利点ですね。EDHで青絡みのデッキでよく採用されている「玄武岩のモノリス/Basalt Monolith」+「ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth」+「ゴブリンの大砲/Goblin Cannon」が3枚コンボなのを考えると、実質1枚コンボというのは非常に強みです。
②ジェネラルの能力で必要なカードを探しにいける
ジェネラルの能力が非常にコンボと相性が良いです。ライブラリーをガンガン彫り進めることができるのでコンボパーツを非常にアクティブに探すことができます。
③サーチしやすい
青がアーティファクトと非常に相性が良い色なので、サーチしやすいのがいいです。ハイランダーという性質上、特定のカードが欲しい場合にサーチという手段をとることが多いEDHというフォーマットにとって非常に大きな利点です。
次に弱点ですが
①重い
「アルハマレットの書庫」が5マナ、「思考の反射」が青トリプルシンボルの7マナ、「変容する炎、アルジュン」が6マナと非常に重いです。そこに「研究室の偏執狂」まで加わるのですからそれなりにボリュームのあるコンボです。
②脆い
コンボパーツがアーティファクトとクリーチャー、しかも片方のクリーチャーに関しては破壊されるタイミングによってはそのまま死に直結するのでかなり対処されやすいコンボといえるでしょう。青はカウンターの色ですのでそれだけでそれなりに脆弱さを補えるといえばそうですが。
③完走できるか分からない
ライブラリーを引ききる前に「研究室の偏執狂」をキャストする為のマナが尽きてしまったらそこでチャレンジストップになるので結構シビアだったりします。
さて利点に関しては解説する必要がないので、どうやって弱点をフォローしていくかというのを見ていきます。実はこの弱点の解決法ですが全て同じです。「0マナのスペルをたくさん積む(もしくは1マナスペル)」です。
まず③が一番分かりやすいですね。「研究室の偏執狂」用の3マナを使わない様に、0マナのスペルや1マナスペルを連打してマナを温存するというものです。②マナに関してもほぼほぼ同じです。除去に対してのレスポンスで0マナスペルや軽量スペルを連打し、ライブラリーを引ききってしまうかカウンターを探すかの作業をする為です。①も同じです。コンボパーツが重いのでそれ以外のスペルを軽くすることでスムーズにコンボに入れるようにしています。
あとこのコンボで一番怖いのが「研究室の偏執狂」をキャストする前にライブラリーを引ききってしまうことです。このコンボは終盤一回のスペルキャストにつき30ドローや40ドローが当たり前になってくるのでライブラリーがそこそこ残っていても引ききってしまう可能性があるのです。しかも「変容する炎、アルジュン」の能力がキャストに対しての誘発能力なので「研究室の偏執狂」のキャストに対応した誘発でライブラリーを引ききってしまうということもなくはないのです。
そのような事態を起こさない為になるべくコンボ始動後早いタイミングで「研究室の偏執狂」をキャストしたいのです。その為の申し訳程度のサーチとして「ヴィダルケンの霊気魔道士」を採用しています。「帝国の徴募兵/Imperial Recruiter」という選択肢もあるのですが、こちらの方が重いのと「帝国の徴募兵」の場合はキャストする必要があるのでこのカードと「研究室の偏執狂」用の2回分猶予を残す必要があるのでそれを考慮して「ヴィダルケンの霊気魔道士」のみの採用となっています。ただ「帝国の徴募兵」の場合は「エーテリウムの彫刻家」をサーチできるので未来独楽コンボを少し決めやすくなるのは利点の一つです。ですので枠があれば両方採用したいのが本音ですね。
それ以外で気をつけなければいけない点としてはコンボが始まると特定の手札をキープしておくことができないところです。キャスト毎に手札が全て入れ替わる関係上、カウンター合戦に対して不利に働く場合があります。なので必死にカウンターを探す必要が出てきます。そう言った意味でもマナを温存しつつライブラリーを掘りにいける軽量インスタントは非常に重要なパーツになってきます。
ということで今回はコンボについての解説をしました。次回は細かいカードの選択についての解説をしていきたいと思います。
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