googleで赤単氷雪と調べても、新しい情報が全くなく2016年とか2017年に書かれた記事だったりレシピが多く、さすがにこれではまずいと思い簡単ながらも赤単氷雪について殴り書きしようと思いました。


Main 60
Land 23
19 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
2 霜歩き砦/Frostwalk Bastion
2 占術の岩床/Scrying Sheets

Creature 12
3 カルガの竜王/Kargan Dragonlord
4 歴戦の紅蓮術士/Seasoned Pyromancer
1 特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage
2 熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent
2 嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon

Other spell 25
3 アーカムの天測儀/Arcum’s Astrolabe
4 稲妻/Lightning Bolt
4 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
4 雪崩し/Skred
2 削剥/Abrade
2 神々の憤怒/Anger of the Gods
3 血染めの月/Blood Moon
3 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance

Side board 15
4 墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
3 高山の月/Alpine Moon
2 引き裂く流弾/Rending Volley
2 魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass
1 炎の斬りつけ/Flame Slash
1 殴打頭蓋/Batterskull
1 粉砕の嵐/Shatterstorm
1 破壊放題/Shattering Spree




 これが今現在僕が使ってるレシピになります。赤単氷雪の中では相当異端な構築で、まず間違いなく僕しか使っていないオリジナルになります。ただ、7/8の禁止改定と基本セット2020の発売により、また環境に動きがあれば構築が大きく変わる可能性があります。その前に備忘録として自分が何を考えてこの構築にしたのかを、3枚のカードを中心に書いていきます。それは「アーカムの天測儀」「歴戦の紅蓮術士」「カルガの竜王」です。前2枚はモダンホライゾンで新規収録されたカードになります。


 まずは「アーカムの天測儀」です。これは僕のTwitterでも考えを書いたのですが、その時から考えは変わっていません。今の僕のレシピだと無色土地を計4枚採用しているので、3ターン目に赤ダブルが出ない時がたまにあります。3マナ域には「歴戦の紅蓮術士」や「神々の憤怒」と赤ダブルを要求するカードが多いですし、除去を2枚構えようと思えば必然的に赤ダブルが必要になります。そういった中で、無色土地を採用しつつ色を確保しようとした際にありがたいカードとなります。

 そして次に、これは主に「占術の岩床」の話になってしまうのですが、このカードの当たりを増やす目的でも採用されています。「占術の岩床」は氷雪パーマネントがめくれると手札に加えられるのですが、氷雪パーマネントは「アーカムの天測儀」を除くと土地だけなので、実質土地をめくった時に機能するカードとなります。ただ、ここで問題になってくるのが、「占術の岩床」が起動できるタイミングというのが序盤を耐え忍んで、中盤に差し掛かりマナに余裕があるタイミングがほとんどなので土地を手札に加える旨味というのが殆どないことです。つまり、余分な土地をはじくことで次のドローで土地を引く確率を下げて、有効牌を引く確率を上げるという若干後ろ向きな使い方をしていることになります。そんな中でキャントリップできるカードという明確な当たりを増やせることには大きな価値があります。

 最後に、これに関しては僕も予残念な部分ではあったのですが、僕としては「雪崩し」の威力を手っ取り早く上げる為のカードとしての採用という部分もあったのですが、今の環境的にクリーチャーのサイズで押してくるデッキというのがあまりないので、そこは期待外れとなってしまいました。

 色々といぶし銀な活躍をしてくれるカードではあるのですが、どこまで行っても1マナキャントリップでしかないので4枚積むまでには至らず3枚に抑えてあります。


 次に「歴戦の紅蓮術士」です。これは発売前からデッキに採用するだけの強さがあると思いながらもポテンシャルを勘違いしていたカードです。これは使う前までは3マナの「ピア・ナラーとキラン・ナラー」で、トークン生成のついでに手札を入れ替えるカードだと思っていました。実際は真逆で手札を入れ替えるついでにトークンを生成するカードでした。そもそも赤単氷雪というのがコントロールデッキであり、それ故にどんな相手でも大抵死に札が存在します。それを捨てつつ有効牌を探しにいける。しかも、有効牌を引き込むまでの時間稼ぎもトークン生成でできるという自己完結っぷりです。また、今のパワフルで早い環境において、サイド後に対策カードにアクセスしに行けるカードは特に重要になってきます。また、3マナでパワー4相当あり、除去されても墓地からトークン生成できるので戦線維持能力も高く、フィニッシャーとなることもできます。

 今まで赤単はドローできるカードがなく、コントロールなのにライブラリーを掘れずに対策カードを引かない、ということがあったのですが、このカードのおかげでサイドカードにアクセスしやすくなりました。今の赤単氷雪を支える核と言っても過言ではないカードです。現在マルドゥパイロマンサーにも採用されていたりしますが、このカードが他の赤絡みのデッキに採用されることがあっても驚くことはないでしょう。


 そして最後は「カルガの竜王」です。上記の2枚に関しては単純にデッキパワーを上昇させるカードでしたが、「カルガの竜王」に関しては完全に仮想的を見据えたメタカードになります。それでどこを想定しているのかというと青白コントロールと緑トロンです。青白コントロールは言わずもがなトップメタの一角ですし、緑トロンに関してはあまり見なくなってきたものの赤単氷雪が最も苦手とするデッキのひとつなので、多少なりともメインからの解答が欲しかった部分ではあります。そして、この2つのデッキの共通点がPWです。両方とものデッキが灯争大戦で強力な常在型能力を持った軽量PWを手に入れています。この常在型というのがやっかいで、「真髄の針」のような起動型能力を封じるカードでは完全に対処できません。そうなると、完全に破壊するしかないのですが、そうすると赤単の取れる手段は火力で焼くか、クリーチャーでどつくかの2択になります。そうなった時に、当然どちらが有効かという話になってくるのですが、今の青白コントロールは非クリーチャー呪文をカウンターするカードは多いのですが、逆にクリーチャーをカウンターできるカードは多くありません。ですので僕はクリーチャーでPWで倒すことを選択しました。もちろん、クリーチャー除去を多く採用しているのでクリーチャーで攻めるのが最善とは言えませんが、他のクリーチャーの避雷針になったと考えることにしました。それに「流刑への道」であれば土地が伸びるので、土地を伸ばしたい赤単氷雪にはそんなに悪い交換ではありません。

 さて、そうと決まればどのクリーチャーを採用するかという話になってきます。青白コントロールの新しいPWは「覆いを割く者、ナーセット」と「時を解す者、テフェリー」で両方とも3マナです。であれば、後手番でも対応できるように2マナか3マナで速攻を持ったクリーチャーという条件になりました。そしてもう一つの条件、これが厳しかったのですが、フィニッシャーになれるというものです。赤単氷雪は飽くまでもコントロールであり、殴るだけしかできない軽量クリーチャーを採用している余裕はありません。採用するならそのカード1枚で勝てるだけのスペックが必要なのです。

 そこで最初に目を付けたのが「稲妻牝馬」でした。2マナでパワーが3あり、打ち消されず青いクリーチャーにブロックされないのでPWにダメージを通しやすく、またブレス能力を持っているのでフィニッシャーにもなれる。青白コントロールを見るなら最良に近い選択肢だと思いました。しかし、分かりやすい弱点があり、青いクリーチャー以外には普通にブロックされてしまう上にタフネスが1しかないので、相手によってはほとんど機能しないことです。サイドカードとしてなら良いのかもしれませんがメインに入れるには厳しいと思い、採用することを諦めました。

 それで色々と思案した結果たどり着いたのがレベルアップクリーチャーでした。レベルアップクリーチャーであれば、最初は軽量クリーチャーとして振る舞いながらも終盤はフィニッシャーにもなれる。求めていたものと一致しています。あとは、レベルアップクリーチャーではないのですが実質レベルアップクリーチャーである「運命の大立者」も候補に挙がったのですが、最終的に「カルガの竜王」になりました。

 「運命の大立者」はインスタントタイミングで強化できるのが魅力ではあるのですが赤6マナを立たせるのが難しく、それであればソーサリータイミング限定とは言え分割で支払える「カルガの竜王」の方が良いと判断しました。赤単氷雪は基本的にはインスタントタイミングのアクションは「稲妻」「雪崩し」と「大祖始の遺産」の起動型能力くらいなもので2マナあれば問題なく動きます。ですのでレベルアップにマナをつぎ込みやすいのも相性が良いと感じています。

 色々書きましたが手放しで積めるほど強いカードではないので、環境次第でデッキから抜けることもありますが、とりあえずは使い続けることになると思います。


 あとは新カードとしては「霜歩き砦」もあるのですが、ミシュランの強さは解説する必要はないと思うので省略します。このカードも青白コンに対しての性能が高いのですが無色ランドなので2枚が適正だと思っています。



 結論としては、新カードのおかげで今までの赤単氷雪よりもマナコストを全体的に軽くしつつもデッキパワーを維持することができて、かなり良い形に収まったと思います。基本セット2020でも試したいカードが何枚かるので、もうしばらくは調整を続けることになると思います。

コメント

nophoto
たま
2019年10月24日10:52

赤単氷雪の記事がなかなかなくて困ってたのでとても参考になりましたありがとうございます。

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