最近、mtgの公式HPにてロンおじが『統率者戦の私的「秘宝」20選』というコラム(https://mtg-jp.com/reading/roncommander/0033983/)を記載しました。それがちょっとした理由でEDH界隈でプチ炎上しました(ロンおじが燃えてるのはいつものことなので特に何も思わないですが)。ただ、プチ炎上したもののその試み自体は面白いということで、秘宝20選を紹介するというものが流行りつつあります。せっかくならばその流れに乗ろうと思い、僕もやってみることにしました。

 僕自身がカジュアルプレイヤーなので、カジュアル視点で初心者にも参考になるようなカードを紹介していこうと思います。EDHに詳しい方からしたらご存じのカードばかりだとは思いますが、その辺りはご容赦ください。ですので、知る人ぞ知るというコンセプトだった本家とは違い、「必須とまではいかないけど、なかなかやれるカード」ぐらいの感じをイメージしてもらえればと思います。

 なるべくバランス良く紹介したいので、白、青、黒、赤、緑の単色カードを各2枚。多色カードを4枚。アーティファクト、無色カードを計3枚。土地カードを3枚の計20枚の紹介とさせていただきます。

 では前置きはこれくらいにして早速カードの方を紹介していきます。




Inheritance (白)
エンチャント
クリーチャー1体が死亡するたび、あなたは(3)を支払ってもよい。そうした場合、カードを1枚引く。

白はドローが苦手な色ではありますが、条件付きでドローできるカードであれば何種類か存在します。「往時の主教/Bygone Bishop」や「弱者の師/Mentor of the Meek」、「希望の夜明け/Dawn of Hope」あたりなんかは扱いやすい部類になるのではないでしょうか。ただ、これらのカードはデッキ構築の段階で気を付けないと上手くドローできない可能性がでてきます。ですがこのカードは対戦相手のクリーチャーが墓地に行った時にでも誘発するので、極論ノンクリーチャーデッキでも問題なくドローすることができます。ドローする際には3マナ払わなくてはいけないのでかなり重いですが、キャスト自体は1マナと軽くマナが余った時に設置できるので、積極的にドローを狙いに行くよりは、タイミングが合ったらドローするぐらいの気持ちだと良いのではないでしょうか。


Stonecloaker / 石覆い (2)(白)
クリーチャー — ガーゴイル(Gargoyle)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
飛行
石覆いが戦場に出たとき、あなたがコントロールするクリーチャー1体をオーナーの手札に戻す。
石覆いが戦場に出たとき、墓地にあるカード1枚を対象とし、それを追放する。

3/2

パワーカードという訳ではないですが非常にいぶし銀な働きをしてくれる1枚です。運用法としては墓地対策として使用して、自身をバウンスして繰り返し利用するのが基本になると思います。ただそれだけでがなく、自分がコントロールするクリーチャーを除去から守る為に利用したり、瞬速の飛行ブロッカーとして唱えたりと様々な使用法があります。こうやって使い方を羅列してみても地味なカードではありますが、インスタントタイミングで墓地追放ができるというのがかなり肝で、相手が墓地のクリーチャーをリアニメイトしようとした時にこのカードを使えば対象不適正にできますし、「アカデミーの学長/Academy Rector」のサーチを防ぐこともできます。





Reality Shift / 現実変容 (1)(青)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。それのコントローラーは自分のライブラリーの一番上のカードを予示する。(そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを裏向きの状態で2/2クリーチャーとして戦場に出す。それがクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストでいつでも表向きにしてよい。)

青に時々存在するデメリット持ちの軽量除去呪文です。軽さだけで言えば「猿術/Pongify」「急速混成/Rapid Hybridization」の方が軽いのですが現実変容は追放除去であるという他2枚にはないメリット効果があります。また、一見デメリットの様に見える予示ですが、相手がチューターでトップに積んだカードを予示して手札に入れないようにするなんていうオシャレな使い方も可能です。白や黒のような除去が得意な色と組む場合は選択肢に入らないかもしれませんが、青単やシミックカラーのような除去が弱い色でデッキを組む場合は頼りになること間違いなしでしょう。


Draining Whelk / 吸収するウェルク (4)(青)(青)
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
飛行
吸収するウェルクが戦場に出たとき、呪文1つを対象とし、それを打ち消す。吸収するウェルクの上に+1/+1カウンターをX個置く。Xはその呪文の点数で見たマナ・コストである。

1/1

青というのはカウンターが得意な色でEDHに於いても強いカウンターのは多く存在します。軽量カウンターやピッチカウンターなどもそれなりにあり、ガチでやるのであれば必須とも言えるカードがあります。ただ、それらの特徴としてクリーチャーを打ち消せないものが多いという特徴があります。「否定の力/Force of Negation」「白鳥の歌/Swan Song」「激情の後見/Fierce Guardianship」などがそうです。つまりクリーチャーでカウンターするということは、こちらのカウンターに対して更にカウンターされるというリスクが低くなるという利点があるのです。あとは単純に相手のビッグアクションをカウンターできれば大型の飛行クリーチャーが場に残るので、雑に使えるカウンターとして運用できるのも良い所だと思います。





Noxious Gearhulk / 害悪の機械巨人 (4)(黒)(黒)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
威迫
害悪の機械巨人が戦場に出たとき、他のクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを破壊してもよい。これによりクリーチャーが破壊されたなら、あなたはそれのタフネスに等しい点数のライフを得る。

5/4

黒という色は「ネクロポーテンス/Necropotence」や「憎悪/Hatred」を筆頭にライフをリソースに莫大な効果を持つカードが多く、それ故に他のプレイヤーから殴られやすいのでライフの消耗が激しいです。ですが、このクリーチャーがいればこちらを殴ってくるクリーチャーを除去しつつライフを回復し、サイズの大きいクリーチャーが戦場に残るという、いたせりつくせりな1枚です。アーティファクトクリーチャーというところもポイントで青と組ませれば「宝物の魔道士/Treasure Mage」のようなカードでサーチができます。EDHは何かのついでにアーティファクトが壊れることが多いので除去耐性という意味ではマイナスですが、出た時点で仕事は終わっているので問題ないでしょう。


Innocent Blood / 無垢の血 (黒)
ソーサリー
各プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。

EDHでは全体に影響を及ぼす効果のカードが強く、この手のカードでは「疫病造り師/Plaguecrafter」や「肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder」が使われていることが多いです。黒はリアニメイトが得意なカラーなので使いまわすことを考えるのであれば、先述のようなカードの方が取り回しが効くのですが、このカードの強いところは何と言っても軽さでしょう。EDHのカードプールがいくら広いと言っても、たった1マナで各対戦相手のクリーチャーを除去できるカードはほとんどないのではないでしょうか。





Dead / 死亡 (赤)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。死亡はそれに2点のダメージを与える。

Gone / 退場 (2)(赤)
インスタント
あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

赤にしては珍しいバウンス効果を持った分割カードです。赤は火力というカラーパイの性質上高タフネスのクリーチャーを除去できないことが多く、大型生物が並ぶことも多いEDHという環境に於いては頼りないことが多いです。そんな中で3マナと重く一時しのぎにしかならないバウンスとは言え、大型生物をどかすことのできるカードは貴重です。また、タフネスの低いシステムクリーチャーぐらいであれば「死亡/Dead」の方で対処できるので見た目よりも使い勝手の良いカードです。注意点としては「退場/Gone」は自分のコントロールしているクリーチャーを対象に取れないので、除去に対応して逃がすと言ったような使い方ができないところです。


Sarkhan’s Triumph / サルカンの凱旋 (2)(赤)
インスタント
あなたのライブラリーからドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。

こちらも赤にしては珍しいサーチ能力を持ったカードです。ドラゴンしかサーチできないので使い勝手が悪そうに見えるかもしれませんがそんなことはありません。インスタントタイミングで直接手札に加わるサーチというのは相当強力ですし、ドラゴンというクリーチャータイプはなかなかできる範囲が広いです。赤単色という範囲の中だけでもクリーチャー除去なら「栄光をもたらすもの/Glorybringer」や「Thunder Dragon」、アーティファクト対策なら「ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant」や「炉のドラゴン/Furnace Dragon」、ドローだって「山背骨のドラゴン/Knollspine Dragon」でできてしまいます。これが多色デッキになればさながら万能サーチのような働きになるでしょう。





Life’s Legacy / 生命の遺産 (1)(緑)
ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
その生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを引く。

緑にたまに存在するクリーチャーのパワーを参照してドローするカードの中の1枚になります。この手のカード郡の中で最も有名なのは間違いなく「よりよい品物/Greater Good」でしょう。他にもインスタントである「重大な落下/Momentous Fall」やPWである「原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter」などありますが、このカードの最大の強みは何と言っても軽さでしょう。2マナと軽いので引いたカードをそのままキャストすることも容易ですし、3枚くらい引ければ費用対効果としても悪くないので気軽に使うことができます。2マナなので他の類似カードと違って+αはありませんが、それ故に癖なく使いやすいカードに仕上がっているのだと思います。


Primeval Bounty / 原始の報奨 (5)(緑)
エンチャント
あなたがクリーチャー呪文を1つ唱えるたび、緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを3個置く。
土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは3点のライフを得る。

たまにある、効果は派手だけど出た瞬間には何も仕事をしないクソ重エンチャントです。このカードの素晴らしいところは何に対しても誘発が起きることです。「サメ台風/Shark Typhoon」のように特定のカードに反応するカードはあれど、クリーチャー・非クリーチャー関係なく、それどころか土地を置くだけで誘発が起きるカードはそうはありません。地味にいやらしいのが土地が出るとライフゲインする効果で、フェッチを出して切れば6点ゲインですし「不屈の自然/Rampant Growth」のようなマナ加速であれば、+1/+1カウンターを3つ乗せた上でライフゲインとなかなかな動きをしてくれます。



多色

Shadow of Doubt / 疑念の影 (青/黒)(青/黒)
インスタント
((青/黒)は(青)でも(黒)でも支払うことができる。)
このターン、プレイヤーはライブラリーのカードを探すことができない。
カードを1枚引く。

使いどころに困らない丸いカードです。EDHはとにかくサーチすることが多いフォーマットです。フェッチランドはもちろん、「悪魔の教示者/Demonic Tutor」や「歯と爪/Tooth and Nail」といった超強力なサーチカードが使えてしまうので、それに合わせて打つことで相手の動きを大幅に妨害することができます。また、このカード自体が2マナなので単純に手札を引きたい時は何も考えずに素打ちしても問題ないです。決して勝ちに直結するカードではないですが、相手を勝ちから大幅に遠ざけることのできるカードなので守備の1枚として非常に優秀なカードです。


Dragonlord Atarka / 龍王アタルカ (5)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行、トランプル
龍王アタルカが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールする、クリーチャーやプレインズウォーカーを望む数だけ対象とする。龍王アタルカはそれらに5点のダメージをあなたの望むように分割して与える。

8/8

グルールカラーのドラゴンということで能力としてはシンプル且つ派手なドラゴンです。近い効果のカードとしては「ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite」がおり、色を選ばなければ戦場に出た時の効果でクリーチャーを破壊できるクリーチャーはいくつもありますが、このカードの真価はそこではありません。その圧倒的なパワータフネスです。EDHは大型クリーチャーは出やすい環境ではありますが、せいぜい5/5か6/6程度であり8/8というサイズはなかなかお目見えすることがありません。これ以上のサイズを持ったクリーチャーとなってしまえば、それこそエルドラージになってしまいます。相手の小粒クリーチャーを一掃した上で8/8飛行・トランプルという、戦闘での対処が難しいサイズのクリーリャーというのは戦場において圧倒的な存在感を放つことでしょう。


Boros Charm / ボロスの魔除け (赤)(白)
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。ボロスの魔除けはそれに4点のダメージを与える。
・ターン終了時まで、あなたがコントロールするパーマネントは破壊不能を得る。
・クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは二段攻撃を得る。

魔除けサイクルなのでモードは全部で3つあるのですが、特に注目したいのが2つ目の破壊不能を得るモードです。2マナという軽さで全体に破壊不能付与というのは破格で、同じコストで同じ効果を望むのであれば他に「英雄的介入/Heroic Intervention」というカードがあるぐらいで、ほぼほぼオンリーワンに近い性能と言っても良いでしょう。対戦相手からの全除去から守るのも良いですし、自分の全体除去に合せて打つという攻めのプレイングも可能です。他のモードも決して弱くなく、二段攻撃もコンバット主体のデッキであれば強いですし、ダメージモードもPWに飛ぶので活躍できるタイミングはあるでしょう。攻防揃ったそつがない1枚なので無理なくデッキに入れることのできるカードです。


Abrupt Decay / 突然の衰微 (黒)(緑)
インスタント
この呪文は打ち消されない。
点数で見たマナ・コストが3以下の土地でないパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。

「大渦の脈動/Maelstrom Pulse」や「暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy」といった系譜に連なる、ゴルガリカラーの万能パーマネント除去です。このカードは3マナ以下という制限があり使い勝手としてよろしくない部分もあるのですが、とにかく「この呪文は打ち消されない」という1文が強いです。通常の構築であれば相手が青でなければ腐ってしまう効果なのですが、EDHでは青が強い色であり対戦相手も3人いるので青が誰もいないということは多くないです。そういった環境でほぼ確実に通る除去呪文というのはとても価値が高いです。とは言え先述した通り、使い勝手で言えば「暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy」のほうが確実に良いのでメタに合わせて選んでいくのが良いと思います。



アーティファクト&無色

Warping Wail / 歪める嘆き (1)(◇)
インスタント
((◇)は無色マナを表す。)
以下から1つを選ぶ。
・パワーかタフネスが1以下のクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
・ソーサリー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・無色の1/1のエルドラージ(Eldrazi)・末裔(Scion)クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」を持つ。

さながら無色の魔除けとでもいうべき3つのモードを持ったカードです。このカードは統率者をエルドラージに据えた無色デッキではまず間違いなく入っているカードですが、それ以外のデッキでも入るスペックを持ったカードだと思っています。理由はシンプルで青以外でも使えるカウンターカードだからです。打ち消せるのはソーサリー限定ですが、ソーサリーというのはビッグアクションが多く強い効果を持ったカードが多いです。当然対戦相手は青以外からカウンターが飛んでくるとは思わないでしょうから無警戒にソーサリーを打ってくるはずです。そこに刺さるのがこのカードという訳ですね。他の効果はとても地味なので何とも言えないところですが、末裔生成は使い方次第で使い捨てのマナ加速として利用できるので、それなりに使うことが出てくると思います。


Claws of Gix / ギックスのかぎ爪 (0)
アーティファクト
(1),パーマネントを1つ生け贄に捧げる:あなたは1点のライフを得る。

無色のサクり台でパーマントであれば何でも生け贄にすることができます。サクり台はジャンドカラーに優秀なものが集まっていますが、基本的には特定のパーマネントタイプを生け贄に捧げるものが殆どでありパーマントタイプ関係なく生け贄にできるものはほとんどありません。しかも設置0マナ起動1マナと軽く扱いやすいのが特徴です。ただ、盤面に影響を及ぼしたりアドを取れるわけではないので、タダ強カードという訳ではありません。ですのでエンチャントやPWなど他のサクり台では生け贄に捧げづらいものを墓地に落としたい場合や、ライフを得ることでシナジーを発揮できるデッキなど、使い方を考えてあげる必要があります。


Staff of Nin / ニンの杖 (6)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時にカードを1枚引く。
(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ニンの杖はそれに1点のダメージを与える。

どの色でも使える恒久的なドローエンジンです。6マナと重く出てすぐドローできる訳ではないので扱いが難しいカードではありますが、一度場に出てしまえばノーリスクで毎ターン追加ドローが貰えオマケにティム能力まで付いてきます。ドロー能力は誘発型なので「無のロッド/Null Rod」や「溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe」が出ていても関係ないのも強みです。ティム能力も良い仕事をすることは多く、システムクリーチャーを焼いたり、残り数点のプレイヤーのライフを削ったりと仕事が多いです。ティムだけで見るのであればそこまで強力なものではありませんが、追加ドローのオマケとして見るとかなりありがたい贅沢なものです。


土地

Labyrinth of Skophos / スコフォスの迷宮
土地
(T):(◇)を加える。
(4),(T):攻撃クリーチャー1体かブロック・クリーチャー1体を対象とし、それを戦闘から取り除く。

ここに来てようやく最近のカードを紹介します。「イス卿の迷路/Maze of Ith」のリメイクとも言えるカードです。起動に必要なマナが4マナと重いですが「イス卿の迷路/Maze of Ith」の最大の弱点とも言えるマナが出ないという点を克服し、かなりデッキに入れやすくなりました。他には類似カードとして「惑いの迷路/Mystifying Maze」がありますが、あちらはブリンクしてしまうという特徴があり場合によっては相手の戦場に出た時の効果を誘発させてしまう可能性があり使うタイミングが難しいということがありました。それに対してこのカードは特徴がなくなりトリッキーな使い方ができなくなった代わりに、使いやすさに特化したものとなっています。


Urborg, Tomb of Yawgmoth / ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
伝説の土地
各土地はそれの他のタイプに加えて沼(Swamp)である。

黒いデッキに入ってることが多いですが、黒が入ってないデッキにも入れることができます。黒が入っていないデッキに入れて何のメリットが、と思うかもしれないせんが先ほどチラっと出てきた「イス卿の迷路/Maze of Ith」やフェッチランドのようなマナの出ない土地からマナを出せるようになったりします。あとは「生命の根/Roots of Life」のような対戦相手が沼をコントロールしている場合に効果があるカードを強く使うことができます。このような感じで面白い使い方ができるカードだと思うので、黒が入ってないデッキを組む場合でも候補に挙げてみると面白いと思います。


Tectonic Edge / 地盤の際
土地
(T):(◇)を加える。
(1),(T),地盤の際を生け贄に捧げる:基本でない土地1つを対象とし、それを破壊する。この能力は、対戦相手1人が土地を4つ以上コントロールしているときにのみ起動できる。

このカードに関してだけは、他のカードを違う理由で紹介させていただきます。EDHでは「不毛の大地/Wasteland」も「露天鉱床/Strip Mine」も使うことができます。このカードはそれらのカードの下位互換であり、カードパワーだけで見るのであればこれらを押しのけてデッキに採用される理由は存在しません。ですが、このカードは先述の2枚に比べて圧倒的に安いです。「不毛の大地/Wasteland」も「露天鉱床/Strip Mine」も決して安いカードではありません。ですので初心者の方やカジュアルに遊んでる方には手が出しづらいかもしれません。そういう場合は下位互換でも良いんです。カードプールが広いということはパワーカードが多くなるということではありますが、それと同時にそれに近い効果を持ったカードが存在しうるということでもあるのです。それに100枚構築のハイランダーであれば、多少下位互換のカードが入っていたって大した影響はありません。無理して高いカードを買うのではなく、気軽に買える下位互換を買ってみてそれで遊んでみれば良いんです。それでもどうしても欲しいってなってそこで購入するかどうかを考えたって遅くありません。



 ということで20選でした。1枚1枚の文章量はかなり少な目にしたのですが、それでも結構な文章量になってしまいました。もし今度やるとしたら5選ぐらいに抑えて、その分1枚1枚をガッツリ紹介していきたいですね。それではここら辺で終わりとさせていただきます。ではでは。

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